坂東さん、ダニエル君、ありがとうございます。

昨日からの雪でガッツリ積もったTETTAです。
そんな中、本日は『リストランテ シエロ』(津山市)のオーナーソムリエの坂東さんと昨年に引続き来日していたアデレード大学醸造学部の学生ダニエル君が剪定のお手伝いにきてくれました。
リストランテ シエロ http://www1.odn.ne.jp/cielo/link.html
以前、ご紹介しましたがダニエル君のお父さんはオーストラリア・アデレードのPrimo Estateのオーナーさんで、ダニエルは将来のため現在、アデレード大学で栽培と醸造の勉強をしている勤勉で真面目な青年です。
オーストラリアにはない平棚の剪定に興味津々で日本とオーストラリアの違いをディスカッションしました。
Primo Estate http://item.rakuten.co.jp/dance-wine-flower/c/0000000138/

夜はダニエル君を囲んでワインとお鍋で日本流の御持て成し。
千屋牛のしゃぶしゃぶと日本ワインで色んな談義を。
TETTA2011ヴィンテージのスタッフ試飲も兼ねました。

ワインのラインナップは左から、
哲多産2008メルロ(勝沼醸造)
がんこおやじ(仲村ワイン工房)
2011メルロ(TETTA)
ダニエルが持ってきてくれた彼のワイン『JOSEPH モダ カベルネ・メルロ2001』
2011シャルドネ(TETTA)

せっかくなので彼のワインを紹介します。
プリモ・エステートは、イタリア系移民のグリリ一家が設立したワイナリーです。 2代目オーナーのジョセフは、イタリアワインの伝統的手法とオーストラリアの最先端技術を融合させたワイン造りをしており、とてもユニークなワインを造ることで有名です。
特にこのモダ・カベルネ・メルロは、彼の名声を一気に世に広めた出世作と言ってよいでしょう。 通常、収穫したブドウはすぐに破砕して果汁を取りますが、このワインではイタリアのアマローネという手法を用いて一定期間ブドウを陰干ししてから果汁を採ります。こうすることで余分な水分が蒸発してエキス分が濃縮されるため、より凝縮感のある複雑なワインが生まれるのです。 同時にこのワインは長期熟成によって変化を楽しめる造りとなっており、ワイナリーでは最低でも15年は熟成可能と保障しています。
この2001年ビンテージは、タンニンが生き生きしてまだ若い印象はありますが、10年以上の熟成を経て果実味が落ち付きそろそろ飲み頃を迎えつつあります。 羊や牛の煮込み料理との相性が良さそうです。
イタリアとオーストラリアのコラボワインを是非ご堪能ください。(楽天より抜粋)
Promo Estate http://www.primoestate.com.au/

2011ヴィンテージ テェスティングレポート

いつも発売前には、シニアワインアドヴァイザーの石原さんにテェイスティングをしていただき評価をお聞きしております。
2011マスカットベリーA 編
http://vinlepin.jp/blog/?p=8362

2012 ピノノワール 編
2000年に植えた30本のピノノワール。
少しだけ試験醸造して貰いました。 超極少量なので発売予定は今の所予定しておりません。 http://vinlepin.jp/blog/?p=8414

2011シャルドネ 編
まだまだ生産量が少ないシャルドネ。
TETTAの人気品種で発売とほぼ同時に完売してしまい皆様にはご迷惑をおかけしているシャルドネ。 今年の発売は2月初旬を予定しております。 本数が少ないので直売するかどうかも未定です。 今しばらくお待ちください。
http://vinlepin.jp/blog/?p=8439

TETTA Vigneワイン 2011ヴィンテージ三種試飲会

岡島屋さん主催のTETTA初の試飲会を開催されます。
事前申込みが必要です。
日時:平成25年2月3日(日)
場所:天麩羅たかはし様 (岡山市北区京町8-1)
参加費:1,000円
内容:2011年産メルロ、シャルドネ、マスカットベリーA
お申込み方法:info@okajimaya.co.jp へ

ヴァレンタインに大粒レーズンチョコはいかがですか。

もうそろそろヴァレンタインシーズン突入ですね。
TETTAから少しゴージャスな大粒レーズンチョコをご提案いたします。

TETTAで作った希少な大粒ぶどう“安芸クイーン”を、じっくりゆっくり10日間乾燥させて作った干しぶどうは甘みが凝縮、オイルコーティング等一切の付帯加工を行っていませんのでぶどう本来の自然な風味が活きています。
さらにレミー マルタ ンコニャック 58°〈フィーヌ・シャンパーニュ〉に一週間漬込み、フランス・ヴァローナ社のクーベルチュールチョコレートでコーティングしました。
岡山市内の老舗パティスリー“ロマラン洋菓子店”とコラボレートした、美味し国・岡山自慢の逸品です。

今回、特別企画として TETTAマスカットベリーAのワインと詰め合せにしました。
数量限定ですのでお早めにお買い求めください。
レーズンチョコ単品でもお買い求めいただけます。

レーズンチョコ&TETTA 2011マスカットベリーA セット ¥4,200 送料込
レーズンチョコ単品 ¥1,980 送料別

お買い求めは、TETTAのWebサイト、天満屋岡山本店、ロマラン洋菓子店の3店のみでの取り扱いです。 発送は、1月下旬から順次発送可能です。もちろん、到着日指定も可能です。
※ロマラン洋菓子店では、単品のみ販売

大切な方への贈り物として是非レーズンチョコとワインを!

2012 栽培レポート その2 (6月から12月)

6月 新植 摘芯
昨年植えつけたシャルドネ、メルロ、試験栽培品種は非常に順調な生育を見せた。
同じく昨年植えつけた生食ブドウについては、やや緩慢な印象を受けた。
両者の違いはおそらく圃場の日当たりによる生育の違いではないかと思われる。
なお、今年は苗の入荷の関係で6月上旬にワイン用品種の新植を行った。
主に新植した品種は、シャルドネ・カベルネフラン・ピノノワール・その他。
因みに新植苗には8月中旬までの間、定期的に水やりを行った。一見簡単で目立たない作業であるが水の入った10kg近いバケツを提げて、1000本の苗に1回10リットル丁寧にかけてまわるのはおそろしく時間がかかり、体力も使う。若い研修生2人が担当してくれたが、彼らの忍耐強さのおかげで新植苗は順調に伸びた。
※6月に開催した新植祭には2日間で180名の方が参加。

7-8月 結実 梅雨明け
今年は比較的雨の多い梅雨であったが、梅雨明けが早かったためその後の生育は生食用ワイン用ともに順調に推移した。
お盆にかけて非常に激しいゲリラ豪雨が数回あり、この結果安芸クイーンに裂果が起こった。元々安芸クイーンは裂果の多い品種であるがゲリラ豪雨による極端な水分変動により例年になく多くの房に裂果が見られた。
試験栽培のワイン品種について8月上旬より、昨年植えつけた品種「シーガレーベ」の一部が結実して熟期を迎え始めた。最初は黄緑色の果皮で強いマスカット香を有していたが、登熟がすすむにつれて果皮はピンク色にかわり特有のマスカット香は薄れてきた。8月下旬になると糖度のピークが16度で止まり、酸度は5%まで落ちてそのまま腐敗が始まった。もう少し糖度が上がってほしかったが、酸度の減少を見るとこれ以上は当地では厳しいものがあると思われた。他の試験栽培品種については来年の結実を待つことになるが、当地においてシャルドネにつぐ有望なブドウが見つかることを期待したい。

9-10-11月 収穫
生食用ブドウの出来は、8月のゲリラ豪雨の影響を受けて裂果が目立ったものの糖度、色づきともによい出来であった。ワイン用品種のシャルドネについては、例年の2.5倍の収穫量となった。収量増加は天候による影響が大きいものの、ボルドー液散布のタイミング改善とキャノピー管理がうまく行き、以前と比べて安定した収穫が見込める目途がついた。今後はさらなる品質改良を目指して行きたい。メルロに関しては、シャルドネ同様に細かな管理をしたものの例年並みの壁を超えることは出来なかった。来年度は果房の管理を重点的に行っていきたい。ベリーAについては、5月に行った花穂整形により、程よいバラ房で完熟したきれいなブドウに仕上がり、昨年以上によい出来であった。不安を口にしていたパートさん達も見事な出来栄えに驚いていた。

各品種の収穫は下記の通り
9月上旬 ピノノワール収穫

9月中旬 安芸クイーン収穫(生食)

9月下旬 シャルドネ収穫

10月上旬 ピオーネ(生食)
10月中旬 メルロ収穫

11月下旬 マスカットベリーA収穫

12月  圃場整備
来年春に向けた新植圃場の準備として約60aの休耕地を整備した。森に帰りかけている鬱蒼とした畑を手作業で(鎌とノコギリ)整備するのは、パートさん達の根気にかかっている。昨年も行った休耕地の圃場整備であるが、とても困難な作業を毎年進められるのはひとえにベテランパートさん達のチームワークと職場の雰囲気がなせる業でありTETTAの強みのひとつである。

総評
今年はぶどうの当たり年であった。
一番の要因は梅雨明け以降、好天に恵まれた事であるがパートさんと研修生の努力がぶどうの出来に反映された事も大きい。またシャルドネは、キャノピー管理と細かい防除が成功したおかげで今後は安定した収量を見込める目途がついた。ベリーAについては、品質向上のために行った花穂整形が功を奏し今までで一番の良い出来に仕上った。来年の課題としては、メルロの花穂、果房管理とシャルドネのさらなる品質向上である。

2012 栽培レポート その1 (1月から5月)

1-2月 剪定作業

今年の剪定作業は、生食用ブドウに関しては従来通りの剪定方法を行った。ワイン用品種については昨年末当園に視察に来られたロレンツォ・コリーノ氏(イタリアの醸造栽培家)のアドバイスを参考に主幹のこぶ状になっている部分を切らずに残して剪定した。(「こぶ」とは病気ではなく、結果母枝を作らせるために主幹から出た芽の部分を毎年切り戻して数年経過したもの) 従来なら不要になれば切り落とす部分であるが、ロレンツォ氏によると大きなこぶの切除は木へのダメージが大きく、毎年枝の切り戻しで対応したほうが負担は少ないとの事。

当園はワイン用品種に関して、ベリーAを除き長梢の垣根仕立を行っているが年数が経った木になると主幹が次第にいびつな形になり、途中に余計なこぶや枝が出来てくる。主幹の更新も兼ねて管理しやすいように今まで「ばっさり」切り落としていたが、やはり樹勢を見極めながら慎重に剪定するのが良いとのアドバイスを頂いた。

3-4月 ビニール張り アカガネサルハムシ防除

雨による病気の蔓延と、減農薬を目的として毎年恒例の雨よけ用ビニール被覆を行った。
当地では3月下旬ごろにしばしば突風が吹くことがあり、せっかく苦労して張り終えたビニールが飛ばされる事がある。今年は一部に被害があったものの比較的早く作業を終えた。
ベテランパートさん達のチームワークの賜物であると感謝している。

春になり樹液が動き出し萌芽の気配がみられると、それにあわせて害虫も発生してくる。昨年植えつけた30aのシャルドネ畑は長らく休耕して雑草だらけの場所であったためかアカガネサルハムシが土中にかなり潜伏しており、昨年は植えつけたばかりのシャルドネ苗の萌芽を丸裸にされた苦い経験がある。今年は早めの防除に努めたおかげで被害はなく、2年目のシャルドネの生育は順調なスタートとなった。

5月 萌芽 開花

萌芽については若干遅れたものの、開花はほぼ例年並みであった。今年はベリーAのさらなる品質向上のため、花穂整形を従来より「すき気味」にした。手本の整形をかなり思い切ってすいたので、ベタランパートさんから不安の声が上がったが品質向上のためと説得して、大胆にバサバサ切り落としてもらった。また、農薬散布については今年から早めのボルドー散布を実施した。(ワイン用品種)

2013 明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
2012年は、夏場からの天候にも恵まれ満足いく葡萄が収穫できました。
春の新植祭、秋の収穫ボランティアなど、たくさんの方々のお力を頂きながら
TETTAは前進しております。
スタッフも研修生含め増員され、若い力とベテランとで日々創意工夫しながら
皆様の美味しいというお声と笑顔を想像しながら毎日畑にでております。

2013年も皆様へご満足いただける葡萄とワインを御届できるようガンバリます。
今年もTETTAをご贔屓に宜しくお願い申し上げます。

TETTA スタッフ一同